青さについて

Kiss Mintとカロリーメイトとファイブミニみたいな青春

夢見るスーパーカブ

4月で3年間勤めた信用金庫を退職することに決めた。

再就職先は未定だ。

3年間で預金係、融資係、法人営業と営業店で出来る限りの仕事をし尽くした結果、自分に金融という業種が合ってないと判断した末の決断だった。

 

そもそも信用金庫とはどういう仕事をする会社なのか。

業務内容は銀行と同じだ。

お客様からお預け頂いた大切なお金を、事業資金が必要な法人や個人事業主、住宅や車の購入資金が必要な個人のお客様に貸し出す。

預金を払い戻すときには利息を付与し、貸出金を返済してもらうときには利子を頂戴する。

利息より利子の方が金額が大きいため差(利鞘)が生まれ、これが金融機関の利益となる。

その他手数料収入などもあるが、基本的にはお金を預けてもらい、お金を貸し出すことが金融機関人の使命だ。

私はこれを生業とすることをあまり深く考えずに入社したように思う。

銀行ではなく信用金庫を選んだ経緯として、取引対象先が中小企業や個人事業主に限られ、地域に根ざすことができる点、京都という生まれ育った町の発展の一翼を担うことができるという点が挙げられる。

採用面接においても志望動機としてこれらを主張したが、勿論嘘ではない。

嘘ではなかったが、ただ覚悟が足りなかった。

 

人事異動による人繰りの都合もあり、窓口での接客応対と事務しか知識がないにもかかわらず2年半で営業として外に出る羽目になった。

最初は不安しかなかったが、やることはある程度決まっている。

自分の担当顧客の業態を理解し、困っていることを聞き出し、解決策を思案し行動に移す。

それが例えお金を貸すことであっても、経営改善のアドバイスであっても、仕入先や販売先、物件の紹介であっても、利益に繋がらないことであってもお客様の力になれることには尽力する。

そうして仲を深め、未来の更なる取引に繋げる。

レート面では他の金融機関に劣るため、お金を預けてもらえるかどうか、お金を借りてもらえるかどうかはその過程があってこそだ。

また、新規開拓でそういったお客様をたくさん増やしていかなければ、営業として未来はない。

情けない話だが、私はそういった過程を含め、結果があまり振るわなかった。

その上、どんなに力になりたくても、できる限りのことを尽くしても、自分の担当顧客の経営が傾いていく様を目の当たりにすることがつらかったのだ。

諸先輩方からすれば、そんなもんいちいち気にしてたら身が保たんよ、と一蹴されてしまいそうだが、本当に身を保たせる自信が私にはなかった。

勿論お客様との絆を深め、役に立ち、感謝された例も多々ある。

しかし経験やスキルが足りないのは当たり前として、それらを身につけていったとしても一生この仕事を続けるのか、と思うととてもじゃないが耐えられなかった。

結果、逃げるような形で退職を決めたのだ。

 

退職を決めたいま、じゃあどんな仕事が向いているのか?と問われれば正直なところ自分でもはっきりとは分からない。

ひとつ言えることは、他人に共感、感情移入し過ぎてしまうことが有利に働く仕事に就きたいと思う。

金融でもそういった性格を武器にすることはできるかもしれないが、あまりダイレクトに他人の人生を左右したくはない。

人生の分岐点だ。

自分と向き合うことに必死で、不安だ。

 

時に、私には「性格の良いギャルの主任」と勝手に呼んでいる入社から世話になった大好きな先輩がいる。

預金窓口に座っていた頃、直々に仕事を教わり、時にはふざけ合い、時には叱られた思い出深い先輩だ。

いまは産休に入られ、私が退職するまでに一緒に働くことはないのだが、ある日制服を返却するため職場に来られたことがあった。

私は直属の上司と支店長と相棒の同期にしかそのときはまだ退職の旨を伝えていなかったが、主任にはどうしても言っておかなければ、とすべてを告白した。

ある程度形式ばった激励の言葉が返ってくるだろうと踏んでいたが主任が発したのは意外な台詞だった。

「まだ26歳の男の子やもん。何にでもなれるのが羨ましいわ。まぁ転職以外にも色んな人生があるから、あんたなりに頑張り。」

そうか。転職のチャンスを持っていることや、未婚であること、若いということは十分な武器なのか。

そうか。色んな方法で人生を拓けるのか。

ありきたりなことのように思えるが、日々を共に過ごした大好きな主任の口からそれを聞かされると自ずと元気が出てきた。

自身の不安よりも、お世話になった主任のためにも良い報告が出来ればいいなという考えが頭の中で優先された瞬間だった。

 

 

 

3月末に、半年間乗り続けたスーパーカブの掃除をした。

そのときも感慨深いものがあったが、最後の最後にそのスーパーカブでお客様のところに訪問しようとアクセルをひねったときに前輪がいきなりパンクしたことにも意味深なものを感じた。

代わりに内勤用のスーパーカブを使うこととなったが、このスーパーカブも私が営業に出る前に集金担当として1年間、週3回乗っていた思い出深いものであったことを思い出した。

営業用のスーパーカブと違い、内勤用はポンコツだ。

エンジンがハンドルのボタンでは上手くかからず、キックを使わなければならない。

 

前に進むために蹴って、蹴って、蹴って、走り出した。

 

 

 

 

 

THE PROUST EFFECT

マルセル・プルーストが私の物語を記したなら、きっとミロを粉のまま頬張る様を描写したに違いない。

 

フランスの文豪である彼の小説『失われたときを求めて』の中に、紅茶にマドレーヌを浸したその香りで主人公の幼少の記憶が蘇るというシーンがある。

この現象は「プルースト効果」と呼ばれ、科学的に解明されているらしい。

嗅覚や味覚の記憶は薄れにくく視覚や聴覚といった他の感覚と違い、海馬や扁桃と直結しているため人間の本能的な行動や感情に直接作用するのだという。

 

そんなことはどうでもいいペディアで、先ほど母校の大学の近くのラーメン店に行ってきた。

背脂醤油ラーメンのチャーハンセットが好きで、学生時代にゼミ終わりやバンド練習終わりによく通った。

奥の座敷席でラーメンをすすり、煙草を摘んで友人と駄弁を振るった。

 

そんな思い出深い店が今週末で閉店するという。

しばらく食べていなかったこともあり、折角なので行っておこうと仕事終わりに足を運んだ。

一口目で光り輝く学生時代が蘇るだろうな、という予想に反して私が最初に思い出したのは一足の靴のことだった。

 

私は大学4回生の頃、セーラー服をイメージしたハイカットのコンバースを履いていた。

いつものようにそのラーメン店の座敷席に向かいコンバースを脱いだとき、セーラー服の襟があしらわれた足首に触れる部分の生地に穴が空いていることに気づいた。

そのことが恥ずかしくて私は同席した友人に気づかれないようコンバースを友人の靴とは遠ざけて置いたのだった。

 

この回想がプルースト効果に該当するかは分からないが、これほどまでに失われても構わない記憶をも呼び起こせるのかと嗅覚や味覚の記憶の絶大さを実感した。

折角なら淡い記憶を思い出し涙でも流してみたかったものだが、ラーメン店ではそうもいかないらしい。

 

冬が終わって、また様々な匂いが街に溢れるそのとき。

ハッと足を止めて感傷に浸る、そんな一人劇のハイライトが私を待っているのかもしれない。

呼び起こされるそれが人生の根幹か、青春の残滓か、恋の破片か。

未だ見ぬ昔の自分との対峙を、私は心を弾ませ恐れているのだ。

 

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The Catcher in the Live

2017年で印象的だったアルバムを何枚かに絞ろうと思ったのですが、アルバム単位で解説するよりも曲単位の方が思い入れが強いなあと思ったので、一曲一曲簡単に羅列しようと思います。

でもアルバムの話もするかも。

好きなのたくさんあったけど、解説できるほど聴き込んでないので洋楽は外しました。

 

 

♪ そんな夜 / ENJOY MUSIC CLUB

バカリズム脚本のドラマ「住住」の主題歌。正直ドラマの内容よりも曲の方がエンターテインメント性が高かったように思います。

コーラスは我らがHomecomings。

夜な夜な過ごす友達が増えた一年だったので特に印象に残ってる一曲。


ENJOY MUSIC CLUB「そんな夜」

 

 

♪ ride / YOOKs

サークルの後輩バンドを挙げるのは癪ですがこの曲めっちゃ良くないですか?

早く売れて6万円返してくれ。

知らない人でもこの曲だけApple Musicで聴けます。

ていうか何でこの前のリリースイベントでこの曲やらんねん。ブチギレ。

ride

ride

  • YOOKs
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 


♪ さよならスカイライン / ラッキーオールドサン

ミッドナイトバスで終わるかな〜と思ってたのでこういう曲が出て安心しました。

PVも可愛い。


ラッキーオールドサン『さよならスカイライン』(Official Music Video)

 


♪ 卒業 / バレーボーイズ

新たな京都インディーのアンセム

ライブでこの曲が来たらみんな拳突き上げて爆上がりするの本当に最高。

こんなことだからいつまで経っても大人になりゃしねえ。

ボブ a.k.a えんちゃんが手掛けたジャケの自主制作盤とカセットテープも可愛いのでオススメ。


第1回TOKYO BIG UP!グランプリ:バレーボウイズ「卒業」

 

 

♪ とがる / カネコアヤノ

僕にとって2017年のすべてになりましたね。

サウンドもフレーズもメロディーも声も歌詞もPVもジャケも全部大好きでどれだけ聴いたか分からないです。

どんな春が来ても聴き続ける一曲。


カネコアヤノ 「とがる」

 

 

失楽園 / 女王蜂

何か全然好みじゃないはずなのにめっちゃ聴きましたね。

サビの入り方とカッティングが格好良い。

youtu.be

 

 

UNREAL / seiho

よく分かんないけどめっちゃ良い。

高田さん早くエレファントに連れて来てくれ。

youtu.be

 


寛解 / Base Ball Bear

もうかれこれ12年くらい聴いてますが、ベボベって四つ打ちで疾走感ある爽やかギターフレーズが格好良い曲が印象的なのに、どちらかと言うとこういう落ち着いた雰囲気の曲の方が好きなんですよね実は。

数少ない鍵盤が入ってる曲なのでサウンドに注意して聴きたい一曲。

寛解

寛解

  • provided courtesy of iTunes

 

 

♪ BABY / tofubeats

グッドメロディーだよなあ。

他人に思いやりを感じたら「優しいねぇ〜♪」で煽るくだりがちょっと自分の中で流行りました。辞めた方がいい。


tofubeats / トーフビーツ -「BABY」

 


♪ Double Sider / YOUR SONG IS GOOD

ライブで爆上げしたナンバー。

ジャケも可愛い。

音が良過ぎてユアソンのライブ観るとお腹痛くなりがちだったのですが、今年のボロフェスタやっぱり最高でした。


YOUR SONG IS GOOD - Double Sider -【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 


♪ あなたはあなた / 柴田聡子

新譜の中で歌詞が一番好きな一曲。

この曲を聴くと5月に何故だか植物園に遊びに行った日のことを思い出します。

ちなみに歌詞の中に独身の銀行員勤めの男が登場するのでやりきれない感じ。

あなたはあなた

あなたはあなた

  • 柴田聡子
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

♪ 花火 / サニーデイ・サービス

みんなDANCE TO YOUの呪縛に囚われ過ぎてあんまり聴いてないかと思いますが、新譜も良いですよ。

タイトル花火なのにピラミッドとかファラオとか出てくる世界観も好きです。年の功すげえ。

 あとPVがオシャレ。曽我部恵一監督もやるのかよ。。


Sunny Day Service - 花火【official video】

 

 

♪ Lemon / シャムキャッツ

ライブでこの曲やる前に夏目くんが「セックスの曲やります!」って言ったので全幅の信頼が置けるなあと思いました。

好きな女の子できたらまつ毛の先まで好きになる気持ち分かるよ。

 


♪ 今日もこんなもんさ / CAR10

カーステレオで流すならやはりこのバンドですね。

もっと疾走感のある曲とかコーラスで叫んでるような爆上がりソングもあるけど、何だかんだメロディーがポップな曲が好き。

今日もこんなもんさ

今日もこんなもんさ

  • provided courtesy of iTunes

 


♪ Horizon / Alfred Beach Sandal + STUTS

音楽力高過ぎて評価の仕方が分からん。

初めて聴いたとき鳥肌が立ちました。

ジャケが可愛い。


Alfred Beach Sandal + STUTS - Horizon 【Official Music Video】

 


♪ PLAY YARD SYMPHONY / Homecomings

この曲を一番最初に聞いたのは3月のセカロイ15周年イベントでの音出しだったのですが、ああ、この曲でこの一年過ごせるんだろうな…と思った記憶があります。

今年僕は行きつけのコーヒー屋という遊び場を手に入れ、多くの常連客と友達になりました。

いつまで続くか分からないこの遊び場のことを思いながら聴くと切なくなりますね。

誕生日に福富くんが非売品のジャケ仕様のポスターくれたのちょっと嬉しかった。

また龍門で中華食べて朝までダーツしよう。

youtu.be

 


♪ Of Reality / NOT WONK

NOT WONKを聴くとパンク好きだったんだって気持ちを思い起こしてくれます。

ただ格好良いだけじゃなくてVo.加藤くんが喋ってるのとかを見ると、色んなこと考えながら音楽やったり他のバンド観てたりしてて熱を感じます。

この曲は静かなパートと激しいパートの差に心が動かされました。

こういう曲を作れたら無敵じゃないですか?


NOT WONK / Of Reality

 

 

♪ Absolutely Imagination / GEZAN

新ドラマー加入後、ライブの定番となったこの曲は、あまりにも強過ぎるパワーで歌い出しで一気に引き込まれました。

Vo.マヒトさんは何度か話したことがあるのですが、オーラが凄い。

生まれ直してもこの人みたいにはなれないだろうなと思いました。

この曲をライブでやるときの手のひらを正面に突き出す仕草が格好良い。

あとPVでマヒトさん普通にバスケ上手い。


GEZAN「Absolutely Imagination」

 


♪ パーティーは終わったんだ / SEVENTEEN AGAiN

何事も「終わり」を感じさせるものは切なさ、儚さを内包していますよね。

この曲はタイトルや歌詞を聴かなくても、イントロのフレーズでそれを感じて泣きそうになりました。

個人的にライドシンバルのカップの音が心地良くて好きです。

パーティーは終わったんだ

パーティーは終わったんだ

  • provided courtesy of iTunes

 


♪ ともだちがいない! / Negicco

Homecomingsの彩加さん作曲、福富くんが作詞で提供した一曲。

安定のキャッチーさ。

どちらかというとアイドルソングというよりガールズバンドサウンドではあるのですが、Negiccoだからこそハマったのかな、という印象。

ちょっとしたインパクトのあるタイトルですが、歌詞がとても良いです。

眠らないままでどこへでも行けるかな?もしともだちができたら!

というサビのフレーズが大好きです。

イラストレーター、漫画家のはしゃさんのアニメーションPVも最高にオススメ。


Negicco「ともだちがいない!」(作詞:福富優樹 作曲:畳野彩加 編曲:Homecomings)MV

 


♪ 90's TOKYO BOYS / OKAMOTO'S

STUTSの「夜を使いはたして feat. PUNPEE」に次ぐ朝帰りソング。

僕はお酒が飲めませんが、金曜土曜の真夜中の木屋町でいつもこの曲の気分です。

朝からワイーン♪

youtu.be

 


♪ 恋は永遠 / 銀杏BOYZ

今年銀杏は「エンジェルベイビー」「骨」「恋は永遠」と3ヶ月連続リリースをしたわけですが、おそらく一番人気は「BABY BABY」ばりのエモさ、「夢で逢えたら」ばりの疾走感を備えた「エンジェルベイビー」でしょう。

でも僕はこの「恋は永遠」に一番ハマりました。

ひと昔前のカルピスのCMソングライクな爽やかさが胸を締め付けます。

youtu.be

 


♪ 10月のひと / 平賀さち枝

もう最高ですよね。みんな大好きさっちゃん。

心が綺麗過ぎて歌詞が愛おし過ぎて誰かに会いたくなる曲。

女性アーティスト本人の顔写真のジャケがあまり好きじゃないのですが、さっちゃんの場合はさっちゃんの写真でアルバムが完成してる部分もある気がします。アラサーでも可愛い。

余談ですが、個人的に10月生まれの女の子に縁があり過ぎるの何なんだ。


平賀さち枝 - 10月のひと

 

 

♪ 離れて暮らす二人のために / スカート
スカートがメジャーデビューしました。
好きなインディーバンドがメジャーに行くのを気に食わないパターンってあると思うのですが、スカートはみんな嬉しいんじゃないかな。
2月に角張さんとラーメン食べたときに「スカートはどうしてもメジャーにやりたいんだよね〜!」と話していたのを聞いてたこともあり、メジャーデビューのニュースを聞いて何だか泣きそうになりましたね。愛ですね。
この曲はテーマもメロディーもアルペジオもセンチメンタルでとても好きです。

離れて暮らす二人のために

離れて暮らす二人のために

  • スカート
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 


♪ Renassance / PUNPEE

どんだけ待たせるんだよ、とキレたくなるくらい待ちましたね。

僕はヒップホップあまり聴かないんですけど、この天才の動向だけはどれだけ避けても避け切れないくらい勝手に耳に入って来ました。

もうあまり語らない方がいいかもしれないです。

この記事を書くにあたって選曲もだいぶ迷いましたが、単純に一番聴いた回数が多いこの曲を。

youtu.be

 


♪ 冴える / mei ehara

友達に教えてもらって聴き始めましたが、同世代でこんな女の子がいるなんて!と感嘆しました。

何で今まで知らなかったのか!と思って調べてたら、前から持ってた「Young Folks in Metropolis」というコンピレーションアルバムにSUPER VHSとMei Ehara名義で入ってて「この人か!!!」となりました。

どの季節に聴いても、午前でも午後でも、一人でも誰かと聴いても素敵な音楽。


mei ehara / 冴える【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 


エスパー / ミツメ

12月に出たばかりの曲なのですが、解禁になったその日から一発KO。

個人的にミツメの曲はいつも最高だけど、何回も聴き込んで好きになるみたいなイメージ。

でもこの曲はサビに入った瞬間一気に胸が締め付けられました。

時には君を知り過ぎたつもりなのに

瞳の奥に何もかも分からなくて

名前を書いて消していた頃みたいに

呼び合うこともしないまま夜はふける

何て尊い。。


ミツメ - エスパー

 


♪ おならプープーセッション / どついたるねん

アルバム「COLOR LIFE」のツアーファイナルで重大なお知らせがあると聞いたとき100%解散だと思ってたらまさかのメジャーデビュー。

スカートのときとはまた違って嬉しさよりも「メジャー行って大丈夫なのか????」という気持ちの方が強かったです。

メジャーが決まってから曲ができなかったりメンバーが脱退したりと大分苦労したようですが、無事デビューシングル「BOY」をリリース。

2曲目に収録されたこの曲はZEN-LA-ROCKとZOMBIE-CHANGがコラボレーションしたロックナンバー。

バカみたいな曲なのに最高にキャッチーで泣けるってのがどつのいいとこですよね。

PVもナイトプールではしゃぐイケイケ集団の中にどつが乱入するという最高なものです。最後のみんなでお尻振るとこがファニー。

youtu.be

 

 

総合して相変わらずキャッチーな曲ばかり聞いていた1年だったなあという印象でした。

あとやはりシングル曲であろうとアルバム曲であろうとライブで聴いて印象に残った曲が好きになる傾向がありますね。

ライブにももっとたくさん足を運びたい所存。

そして今年は応援してたインディーバンドがたくさん活躍した年だったので来年は更なる期待と愛を。

 

 

 

 

too much too painful

金融という職業に就くまで知らなかった仕事がたくさんある。

10月に法人営業担当になって、取引先に訪問して初めて知った仕事がたくさんある。

先週、新規開拓で飛び込み訪問した会社もそうだった。

 

一見普通の民家だが表札をよく見ると有限会社と書いてある。

見た目から何の業種か判断できないその家のインターホンを押した。

 

「こんにちは!○○信用金庫の籔田と申します!今この辺りを挨拶回りしておりまして、もしよろしければ名刺だけでもお渡し出来ればと思うのですが…」

60代後半くらいだろうか、白髪に無精髭、眼鏡を頭にかけた猫背の男性がドアを開け出てきてくれた。

簡単な自己紹介を済ませ、名刺を渡して軽い質問をいくつか投げかける。

 

「こちらで何かお作りされてるんですか?」

「うちは、マッチ箱の印刷を主にやってます」

「へー!マッチ箱!色んな柄があって良いですよね!僕も煙草吸うので喫茶店とかに可愛い箱のマッチが置いてあると嬉しくなったりします!」

「ああ、うちも昔はそういう喫茶店とか居酒屋とかスナックのも作ってたんですけど、今はお寺のマッチがメインですね」

「お寺の?」

「はい、見ますか?」

「あ、じゃあせっかくなのでお邪魔でなければ見学させて頂いてもいいですか?」

「どうぞ」

 

工場の中に入るとたくさんの印刷機と色んな種類の紙の山があり、作業員が一人だけいた。

「こういう箱なんですけど」

そういって手渡してくれたのは丁度スマートフォンくらいのサイズの箱に寺院名と宗派、紋章、裏面に有難いお言葉が印刷された物だった。

「へぇー!お寺ってこういうマッチも作るんですね!知らなかったです!」

「最近は普通の人はマッチなんて使わないから先細る一方なんですけど、お寺のマッチで蝋燭に火を点ける文化はなくならないみたいでして。お陰様でうちはやっていけてる状況ですね」

「なるほど〜京都はお寺たくさんあるんで確かに困らないですね!」

「それが京都は大きい観光寺院ばかりでこういった物を発注するのも大人数で決めたり何かと大変らしく、元々ついてる大きい業者以外には作らせないみたいなんです。なので、うちは他府県の家族でやってるお寺をターゲットにしてますね」

「確かに京都のお寺って中に小さなお寺がたくさん入ってて住職だって一人じゃないですもんね。いや〜無知でお恥ずかしい限りですけどこういった物があるのも初めて知りました!」

「他にも寺院名の入った火を消す用の小さな団扇とかもセットで作ってますよ」

「ちなみにお寺関係以外ではどういう仕事が入るんですか?」

「和菓子屋さんの箱や熨斗の金の印刷もやってます。のっぺりしたプリントじゃなくてちゃんと輝きを保つ金の刷り方があってうちの強みはそこなんですよ」

「確かにお寺のマッチの箱も何ていうか、厳かな感じしますね」

「京都ではこれが出来るのはうちくらいですかね」

「変な言い方かもしれないですけど、こういうの作ってるって金融機関から言わせて頂くと面白いです。うちはビジネスマッチングに力を入れてるんですけど、こういう技術を求めてる色んな人や企業がうちの取引先にもいると思いますよ」

「まぁこういうった物の印刷やってるとこは他にあまり無いですからね」

「じゃあいま請け負ってる仕事も多いんじゃないですか?」

「実はいま仕事を減らして…というか断ってまして」

「あら、何でまた」

「見ての通りいまは社長の私と、アルバイトの子と二人でやってます。後継者がいないもんで…死んだ父が作った会社なんですけど、もう私の代で廃業しようと考えてます」

「そうなんですね…とても残念です。勿体ないですよ。多分分かってらっしゃるとは思うんですけど、金融機関の人間が飛び込みで訪問するっていうのは簡単に言うとお金を借りてくれませんか?ってことなんですね。社長のお話色々聞いておそらく資金需要は無いんだろうな、とは思ったんですけど今は個人的な興味でこちらの仕事を色んな人に知ってもらいたい気持ちでいっぱいです」

「いや〜そのお言葉だけでも有難いです。正直言うとね、後継者がいれば受注先を増やしたり、新しいことに挑戦したりしたかったんですけどね… もう今は設備資金のために○○銀行さんで借りた分を完済して請け負ってる仕事全部終えたら、ゆっくりしたいんです… あなたはまだ若いから分からないかもしれませんが… あと10年早くあなたと出会っていれば、そちらでお金を借りても良かったかもしれないですね…」

「そうですか…10年前なんて僕、まだ高校生ですよ……ふふっ冗談です!僕もそう言って頂けてとても嬉しいです!」

「高校生ですか!はははは!それは失礼しました!申し訳ないですが、今後そちらで取引させて頂くことは無いと思うんですけど、こうしてうちが作った物の話を聞いてくれて嬉しかったですし、楽しかったですよ。本当にありがとうございます」

「そんなそんな!僕も楽しかったです!また何か御縁がありましたら、是非とも宜しくお願いします!お忙しい時にお邪魔しました!」

 

そういってお辞儀をし、その会社を後にした。

社長は寂しそうな物言いではあったものの、自分の作った物を説明するとき本当に楽しそうだった。

新規開拓としては何の成果も得られなかったわけだが、私は誰かに自分の仕事を嬉しそうに話すあの社長をとても魅力的に感じた。

 

私も誰かに自分の働きを自慢できるほど頑張っているだろうか、と自問する。

仕事に限った話ではない。

自分がその都度置かれてる状況でベストを尽くせる人間に、そしてその姿を誰かに魅力的に感じてもらえる人間になれるだろうか。

今後の人生を歩む上で、立ち止まったり後戻りしたくなったとき。

私はきっと記憶の中のあの社長の笑顔に救われるかもしれない。

スーパーカブで帰り道を走り抜け、そういった瞬間の訪れを私は漠然と予感していた。

 

 

不思議な夜

何の導きか、店構えのセンスも悪くメニューの写真も大して美味しくなさそうなそのラーメン屋の暖簾をくぐった。

 

カウンターに腰掛け中華そばを注文する。

「お待ちどうさま」と差し出されたその中華そばは学食の醤油ラーメンを彷彿とさせる無個性でコショウをまぶしたくなる味であった。それは別にいい。

 

問題は私に続けて入ってきたカップルである。

 

注文したメニューは彼氏が頼んだものが先に差し出された。

私と同じ中華そばだ。

すると彼氏の右横に座る彼女がわざわざ彼氏の左手に置いてある割り箸を腕を伸ばして取り出し、パキッと割ってから彼氏に「はい」と渡した。

「えっ」と思わず声を出してしまった。

割り箸を割ってから人に渡す行為がマナーとして如何なものなのか正しい判断が下せなかったが、少なくとも私はしたこともされたこともない。

 

そして「先に食べていいよ」だとか「お先に頂きます」だとかの応酬もなしに彼氏がいきなりその中華そばを無言ですすり出した。

彼氏の食事を凝視する彼女。を凝視する自分。

私たちが座るのは横並びのカウンターである。

何なんだこの違和感は。

そして途中で気付いたが何故私だけおしぼりと水が提供されないのか。。

 

ふいに彼氏が「食べる?」とレンゲに乗せたチャーシューを彼女に差し出した。

思わず二度見した。

彼氏はまだチャーシューを食べていない。

私なら麺が欲しい。

「ありがとう〜〜〜〜!」と遠慮なくチャーシューを頬張る彼女。

だんだん怖くなってきた。

不思議の国に迷い込んでしまったかのような感覚。

目を疑う所作が繰り出され続け、私は狼狽の踊り子と化していた。

 

「はい、お待ちどうさま」

彼女が頼んだ親子丼であった。

 

 

とどめだ…そう思った。

 

 

 

 

 

 

有限の時と無限の詩

先日『パターソン』を京都シネマで鑑賞した。

前評判通り、日常の何気ない大切さとそこに宿る多幸感が広がる素敵な映画だった。

ネタバレをしてしまうと、この映画には大したネタバレが無い。

パターソンという街に住む、路線バス運転手であり趣味で詩を書くパターソンという男の物語。

何か起こりそうで何も起こらない。

でもパターソンのような穏やかな生活は人生単位で見ると奇跡に近いことなのかもしれない。

そういった尊さを描こうとする作品であった。

 

とある1週間を1日ずつ描く構成となっており、1日目でまずパターソンの日常のルーティーンを把握した後、2日目以降はそのルーティーンを繰り返すことによって生じるズレや変化といった“いつも通りだけどいつもと違う”感覚を楽しめる。

まるで詩の中で韻を踏んでいるかのよう。

そしてバスの運転や犬の散歩、行きつけのバーに立ち寄ったりとたくさん移動しているように見えて、それでもたったひとつの街から抜け出せない開放的な閉塞感のようなものも抱かせる。

街の名前であり、主人公の名前であり、映画のタイトルでもある『パターソン』の意味はここに還っていくのかな、と思う。

 

パターソンの街で交錯する見知らぬ人々の物語の中でパターソンは1冊のノートに詩を落とし続けていく。

作品を世に出すような著名な詩人になりたいわけでもなく、バスの運転手として、夫としてただ自分が美しいと思う詩をしたためる。

生活で韻を踏むように人生とは詩であるのだろうか。

 

少なくとも、犬のマーヴィンがアクセントとなってストーリーに笑いをもたらしたり、妻の個性弾ける美的センスにパターソンが微塵も影響を受けていなかったり、妻がパターソンの詩を好きで詩人として尊敬していたりと、愛しい要素も相まってこの映画が既に小さな詩の集まりのように感じる。

 

私たちは映画の中で何かが起こることに慣れてしまっているからか、「この詩がクライマックスへの伏線となっているのではないか」「犬のマーヴィンが何者かに攫われるのではないか」「バスが大きな事故を起こすのではないか」と先回りしてしまう。

しかしこの映画は「本当の生活や日常というものは、何も起こらないという素晴らしさを内包している」という気付きを与えてくれるものだった。

画面の色味や音楽に不穏さを感じるだとか、読み上げられる詩それぞれにあまり魅力を感じないだとかの個人的な好みの話なんて忘れて、スクリーンの中のパターソンにまた思いを馳せている。

 

 

 

余談だが悲しいことにマーヴィン役の犬は既に亡くなってしまっているらしく、それを知ったこともあり「パターソンをもう一度温かい眼差しで鑑賞したい、パターソンをもっと好きになりたい」という思いが更に強くなった。

ノートいくらでも破っていいから。。マーヴィン。。

 

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おかしなふたり

‪「好きな食べ物は何?」と質問されれば、

「チョコレートかな」と答える。

子供の頃からお菓子が大好きで、甘いものがないと生きていけないと言っても過言ではないくらいにはチョコレートを消費している。

何ならチョコレート市場を活気付かせ、経済を回している誤った自負も持ち合わせている。

幼い頃はじめてチョコレートを食べたとき、母に「あ〜〜、チョコの美味しさを知ってしまったか〜〜!」と言われたことを今でもよく覚えている。

全く罪な味だ。

 

 

去年くらいはギンビスのたべっこ水族館というしみチョコスナックにハマっていたけど、最近は麦チョコを冷凍庫で冷やしてから食べるのに夢中。

きのこの山も冷凍庫でカチンコチンにすると最高。

ちなみにたけのこの里も好き。

あの無駄に白熱するきのこたけのこ裁判なんてどうでもいい。

二択にすることによってどちらかが好きという自覚を植え付けられ、購買意欲をそそられてる時点で株式会社明治に踊らされてると皆気付くべき。

そういう点では自分は明治の傀儡と言ってもあながち間違いではないな。

 

 

お菓子も好きだけど、お菓子を選んでる時間も好き。

コンビニではよく迷う。

大きな買い物をしたとき、それに付帯する小さな買い物は厭わないのに、コンビニやスーパーでお菓子を選ぶときに数十円の差に鋭敏になってしまうのは何故だろう。

大人なんだから好きなものを好きなだけ買えばいいのに、何故か最低限で選んでしまうのは母のしつけが根付いているからだろうか。

スーパーで「1個だけね」の言いつけを守る幼い自分のシンキングタイムを母はいつも待ってくれたように思う。

それもまたきっと楽しいよね。

 

 

‪最近の母は「お菓子ばっかり食べてると病気するよ」と口うるさく言うけど、

「何か買って来てほしいものある?」と聞くと

「期間限定のさつまいものシュークリームが食べたい」とか言うからやっぱり親子だなと思う。‬

結局さつまいものシュークリームが売り切れてて、代わりに栗ペーストのパフェみたいなのを買って帰ると「シュークリームの方が良かったけどしょうがないな〜〜」とか言う。

加えて「ひと口あげようか?」とか言うけど、「買って来たのは俺だぞ」と思ったところで昔の自分を叱りたくなった。

母が当たり前のように買ってくれたお菓子を幼少の俺は母にひと口でもあげたことがあっただろうか。

もし自分に子供ができたら好きなだけお菓子を選ばせて、お父さんはいいから全部食べていいよって言おう。

 

 

お菓子のこと考えてたらお腹空いてきたな。

今日はセブンイレブンにさつまいものシュークリーム置いてるかな。

 

 

 

 

 

 

関係ない余談だけど、俺がポテチを箸で食べたり、麦チョコをコップに入れてスプーンで食べてると非難して来る奴らは一体何なんだ。。好きにさせてくれよ。。
何ならお前は俺を見習えよとさえ思う。。
ポテチ素手で食いながら読み物する神経の奴なんて読む物もどうせ借り物だろ。。

余談でもないな。。

 

 

 

余談の余談だけど、好きな食べ物はチョコレートと答えた後に
「違うよ、お菓子じゃなくて料理の話だよ〜〜」とか言う女も一体何なんだ。。
「ハ、ハンバーグかな…(下らねえこと聞いてんじゃねえ…)」と訂正する俺も何なんだ。。

 

 

 

余談の余談の余談ですが、日本で言う広義的な「お菓子」の英訳は存在しないらしい。

 

おかしな話だぜ。