青さについて

Kiss Mintとカロリーメイトとファイブミニみたいな青春

砂の気持ちになったよ

職場での昼休み、いつものように喫煙所でタバコを一本咥えてスマホを開いたら飛び込んできた知らせ。

 

シャムキャッツ解散。

 

ただただ「そうか…」という悲しみとも落胆ともつかないような、

見えない風船が頭の中を占拠するような半日を過ごした。

 

僕とシャムキャッツの出会いは2012年。

当時良くしてもらってた自分の所属とは違う軽音サークルの先輩が「シャムキャッツとかやぶくん好きやと思うよ」と教えてくれたのが最初で、引き込まれたのはもちろん『渚』だった。

なので初期のひねくれた感じをリアルタイムでは知らなくて、90年代USインディー感やシューゲ感らしいものが日本語で心地よく鳴らされていたシャムキャッツ的転換点に聴き始めたと記憶してる。

 

捉え方は人それぞれだけど、2010年代前半に大学生活を過ごした僕にとってジャパニーズインディーのヒーローといえば、シャムキャッツ、どついたるねん、昆虫キッズだった。

個人的な趣味の範囲では、cerogroup_inou、王舟、ミツメ、スカート、柴田聡子、ENJOY MUSIC CLUB、Homecomingsといったあのインディーシーンの中でも一番前を無邪気に走ってるのがシャムキャッツという印象で、

そういう印象だっただけにダメになるかもしれないという想像もできないことはなかった気がする。

でも実際にやはり「解散」という字面を突きつけられると寂しい。

ただ、ただ、寂しい。

メンバー各々が多彩だからソロ活動をしてもある程度の評価も得られるとは思うけど、

やっぱりシャムキャッツが大好きだった人は「何でソロで鳴らされてるこの音楽はシャムキャッツではダメだったんだろう」っていう気持ちになると思う。

僕らはミュージシャンじゃないからね。

 

シャムキャッツがラインナップにいるだけで、音楽イベントに特別感が付加されるようなあの感覚を味わうことが今後もう無いのかと思うと、

いよいよ自分の青春時代ってやつがひと欠片ずつ手元からなくなっていくような気がする。

 

ああ渚、これから何をしようが勝手だよ

 

この歌詞が具体性を帯びるときがバンドとして最後の瞬間だとは思わなかったけど、

一番シャムキャッツっぽいのかもしれないね。

 

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