NEVER ENDING SUMMER
また夏が終わる。季節の変わり目。
今年の夏は今までにない楽しい思い出がたくさんできた。
一つのことをやり続ける夏が多い人生だっただけに、断片が多いと後々思い出すのに苦労する。
なんて素敵な感傷。心のインスタ映え。
キーワードすべてが回想装置。
・時速30kmの夏
夏のボーナスでHONDAの水色のリトルカブを購入した。
他の追随を許さぬ可愛さ。
山に住んでるくせに何故いままで購入まで思い至らなかったのか。
夏の夜に賀茂街道を爆走すると気持ちが良いのでおすすめ。
・火鍋
東山三条にある中華料理店(ていうか店内は中国そのもの)「龍門」のパーティーメニュー。
深夜で体力限界でしかも夏に食べるものじゃない。けど楽しい。
具を3品くらいしか頼まなかったのが悔やまれる。
次は6人くらいで火鍋メインの回をキメたい。
・Like a 藤井四段
すべての言葉のあとに「Like a 藤井四段」をつけると最強になるぞ。
ちなみにスペイン人には通じないので注意が必要だ。
・平行世界か…?
7月末に白浜旅行に行った。
イケイケの大学生たちとビーチで遊ぶ人生のターンが回ってくるなんて思ってもみなかった。
ジェネレーションギャップ系の話禁止って言ってたのに学校へ行こう!とかの話をしてしまった。
ちなみに通じなかった。
ペンションを一棟借りたのだけど、もっと有効な使い方があったような気がする。
・GUIDED BY VOOID
洪申豪(ex. 透明雑誌)による新バンドVOOIDの来日公演に参加。
一回生の頃死ぬほど透明雑誌を聴いていたのでヒーローが目の前にいる現実に鳥肌が立った。
十代に引き戻された感覚。
・有限のエンガワ
三条河原の寿司てつで一発目のオーダーを「エンガワ6人前ください!」と頼み続けることによってこの前ついに「特別なエンガワ」とやらを普通のエンガワと同じ値段で頂く運びとなった。
正直普通の白いエンガワの方が好きだけど、それっぽいコメントをすべきシチュエーションだったので「やわらかさの向こう側にエンガワを感じますね」などと意味不明な発言を残してしまった。
・ハイパーブル兄モード
この夏だけで朝までコースでダーツを4回した。
やはりカットスロートクリケットが真面目さも狡猾さも性格の悪さもモロに出て一番面白い。
ホムカミの福富くんが朝5時くらいにハイパーブル兄モードに入り、勝敗に関係のないダブルブルを連発していたのが愛おしかった。
・きっとぜんぶ大丈夫になる
憧れの兎丸愛美ちゃんのトークショーと写真展に行ってきた。
写真展には仕事が終わってから在廊時間ギリギリに行ったので逆に人が少なく、ご本人とたくさんお喋りすることができた。
退廃的な表情が印象に強い彼女ではあったけど、実物はとてもよく笑う可愛い人で嬉しかった。
写真集には掲載されてない、展示のために撮り下ろした写真を大きめのサイズで購入。届くのが待ち遠しい。
夏が終わるだけなのに何が切なくて何が悲しいんだろう。
夏特有のあの胸が締め付けられる感傷を二十代後半になっても保ち続けていられるのは正直嬉しいけれど。
よくよく考えたらどの季節だって寂しいよ。
春には新歓の風が吹くし、夏の最中は終わりが来ることから目を背けるし、秋はすぐ夜になって、冬は失恋をするよ。
もうすぐ心も体も一枚羽織る季節。
せめて体調には気をつけなくっちゃね。
あなたの風邪はどこから?
僕は、切なさから。