青さについて

Kiss Mintとカロリーメイトとファイブミニみたいな青春

砂の気持ちになったよ

職場での昼休み、いつものように喫煙所でタバコを一本咥えてスマホを開いたら飛び込んできた知らせ。 シャムキャッツ解散。 ただただ「そうか…」という悲しみとも落胆ともつかないような、 見えない風船が頭の中を占拠するような半日を過ごした。 僕とシャム…

Erikson Control

いつもそれが自分のことだと実感するのにしっくり来ないのは、何も今に始まったことではなかった。 描いた絵に作品名と名前を書く。 学校の試験で名前を書く。 公的書類に署名する。 免許証を見つめる。 履歴書を量産する。 オンラインショッピングで個人情…

Adolescent Capsule

2009年夏。 Base Ball Bearの「BREEEEZE GIRL」リリース。 「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」が公開。 1年間の海外留学に行っていた当時の彼女や友達が帰ってくる時期。 最後の学園祭では「雨に唄えば」の仮装をするため夏休みも学校に通い準備をしていた。 …

NEW!!!!!! ERA!!!!!!!

年の瀬の「瀬」とは歩いて渡れる程度の浅い川であり、急な流れでもある言葉です。 語源としては昔の現金商売時代の掛での売り買いの清算をするという意味合いだそうで、年末はそういう意味でも師が走ったのかもしれませんね。 年末に始まったことではありま…

Living Dying Showcase

「とても目が綺麗だったので、つい」となんばの地下道で声をかけてきたその女性は出会ってまだ名前を教え合わないうちから僕のことを知りたいと言い放った。 年齢や出身、仕事のことなど質問攻めに遭うも僕はドギマギしながら丁寧に答えようとする。 答えよ…

恋するリトルカブ

その日は7時55分に目が覚めた。 開いているとも閉じているとも言えない瞼で何を眺めるでもなく、仰向けのまま手探りで布団に転がったiPhoneを捕まえる。 今日は午前中大切な予定があるから起きなきゃと布団から立ち上がった瞬間だった。 /\/\/\/\/…

夢見るスーパーカブ

4月で3年間勤めた信用金庫を退職することに決めた。 再就職先は未定だ。 3年間で預金係、融資係、法人営業と営業店で出来る限りの仕事をし尽くした結果、自分に金融という業種が合ってないと判断した末の決断だった。 そもそも信用金庫とはどういう仕事をす…

THE PROUST EFFECT

マルセル・プルーストが私の物語を記したなら、きっとミロを粉のまま頬張る様を描写したに違いない。 フランスの文豪である彼の小説『失われたときを求めて』の中に、紅茶にマドレーヌを浸したその香りで主人公の幼少の記憶が蘇るというシーンがある。 この…

The Catcher in the Live

2017年で印象的だったアルバムを何枚かに絞ろうと思ったのですが、アルバム単位で解説するよりも曲単位の方が思い入れが強いなあと思ったので、一曲一曲簡単に羅列しようと思います。 でもアルバムの話もするかも。 好きなのたくさんあったけど、解説できる…

too much too painful

金融という職業に就くまで知らなかった仕事がたくさんある。 10月に法人営業担当になって、取引先に訪問して初めて知った仕事がたくさんある。 先週、新規開拓で飛び込み訪問した会社もそうだった。 一見普通の民家だが表札をよく見ると有限会社と書いてある…

有限の時と無限の詩

先日『パターソン』を京都シネマで鑑賞した。 前評判通り、日常の何気ない大切さとそこに宿る多幸感が広がる素敵な映画だった。 ネタバレをしてしまうと、この映画には大したネタバレが無い。 パターソンという街に住む、路線バス運転手であり趣味で詩を書く…

おかしなふたり

‪「好きな食べ物は何?」と質問されれば、 「チョコレートかな」と答える。 子供の頃からお菓子が大好きで、甘いものがないと生きていけないと言っても過言ではないくらいにはチョコレートを消費している。 何ならチョコレート市場を活気付かせ、経済を回し…

NEVER ENDING SUMMER

また夏が終わる。季節の変わり目。 今年の夏は今までにない楽しい思い出がたくさんできた。 一つのことをやり続ける夏が多い人生だっただけに、断片が多いと後々思い出すのに苦労する。 なんて素敵な感傷。心のインスタ映え。 キーワードすべてが回想装置。 …

ドラマの象徴とスプーンの必要性

ホットのカフェオレを注文する。 テーブルに出されたらすぐに飲まずに膜が張るのを待ってその膜の真ん中に少しずつ砂糖を落としていく。 一定の重さに達したら耐えきれず砂糖を包んで膜がトプンと沈む。 この瞬間が僕はとても好きなのだけど、それを見た人に…

いつも心に銀の椅子

歳を重ねる度に「一つ大人になった」「また一年分老けてしまった」と観念的に捉えることはあっても、実際自分が若者でなくなってしまった実感というものは、自分でない別の何かから突きつけられるものであるような気がする。 身近な若者の存在であったり、流…

LIFE A PLAYLIST

降りしきる雪により通勤するのもひと苦労な週明け。 家を出れば轍の上に足を這わすことで精一杯、市バスは遅れ、始業は雪掻きからであった。 そんな冷え切った体を自ら抱き「スネオヘアーの『happy end』聴きたいな…」と思う。 雪で冬めきが増したせいか、欲…

終わりなきPOV

生まれてから一度も東京ディズニーランドに行ったことがないという話をすると、大半の友人が「人生損している」と言う。 正直余計なお世話だとずっと思っていたのだが、いざ行ってみると楽しかった、行ってよかったと思うかもしれない。 しかし、その楽しさ…

MUSEUM IN THE BRAIN

友人でも知り合いでもないのに印象に残る人というのは誰しも多かれ少なかれいると思う。 通勤バスの中で、毎日車内の右側の席に座り外に向かって小さく手を振るおじさんがいる。 外を見るとマンションのベランダから奥さんと思しきパジャマ姿の女性が手を振…

Search for Magallanica

8月にフィルムカメラを買った。Canonのオートボーイの白色。カメラは詳しくないから、それが良いカメラなのかどうなのかはよく分からないけれど、見た目がとても可愛かった。 好きな写真家やこういう写真が好きというのはあるけれど、自分では理想的な写真は…

little estate

土曜日にもかかわらず、職場へ向かうバスに揺られている。 1時間だけの休日出勤。 思いの外、高揚しているのはきっとどこか非日常を感じているからだろうか。 ゆとり教育が始まる前まで実施されていた土曜日の授業に似ている。 そういった特別感のようなもの…

YOUNG ADULT TRANSITION

バンドがしたい。 最近それしか考えていない。 僕がバンドを組んでいたのは後にも先にも大学4年間のサークル生活だけだ。 中学、高校、浪人時代もずっとバンドを組みたいフラストレーションを溜め込み続けていたように思う。 バンドがしたい。 そもそも、ど…

文月をしたためて

7月の京都といえば何かと胸躍るイベントが多く、直接参加しないにしても浮き足立った街の雰囲気だけでワクワクしてしまうものです。 あまり関係はないのですが、個人的に人生の中で印象深いイベントが発生してしまうのも7月な気がします。例えば、公式戦とか…

Out of the mosh pit

昨夜、大阪の十三シアターセブンにて映画「モッシュピット」を鑑賞した。 2015年9月にHave a Nice Day!というバンドがリリースしたアルバム「Dystopia Romance」の購入方法にクラウドファンディングを設け、出資額が100万円に到達すれば恵比寿リキッドルーム…

珈琲とごまかし

天気が曇れば何かと不満を漏らせど、晴れたところで私はいつだって建物の中である。 充実を求める割に、外に出てライブ鑑賞などの予定を消化している最中はあの漫画が読みたいやら、この映画が観たいやら色々なインドア思考が渦巻き、かと言って実際家から一…

恋と明朝体

宿題に絵日記があった小学生時代。絵を描くのは好きでしたが、僕は日記を書くという行為自体に面倒臭さを感じ適当にやり過ごしていました。おじいちゃんの家に行って従兄弟たちと花火をしました。楽しかったです。お父さんと海で釣りをしました。楽しかった…